文章の読み方・書き方を知っていますか?

ライトノベルにしろ一般書籍にしろエロゲーにしろ、文章には技法というものが存在しています。そしてそれを知っている人と知らない人とでは楽しめる値に大きな差が生じます。それも凄く簡単な知識なのにです。知らなかった人は是非今日、ここで”知ってる側の人間”になって文章を読む事、書く事を100倍楽しんでください。

 

伏線

文章の技法というと難しく聞こえるかもしれませんが、伏線という言葉は聞いた事がありますよね?後のシーンのための布石としてさりげなく描かれるもので、作品に深みが出ます。これも立派な技法の一つです。説明する必要もないものですが、技法ってのはそんなもんだと思ってもらえば十分です。

 

照応(対比)

言い方はいろいろあるでしょうが、自分は対比と呼んでいます。文系の方は聞いた事があるかもしれませんが小論文などでいう二項対立と同じ。これが頻度的には一番重要な技法と言っても良いかもしれません。簡単に言うなら”似たような関係、または全く逆の関係を作る事によって作品に深みを出す”技法です。

これだけでは分かりにくいのでを出します。「ある作品の登場人物で金持ちだが怠け者の男と、貧乏だが勤勉な男がいたとします。金持ちの男が最後にその怠け癖でろくでもない人生を送ったところでその作品が終わり、貧乏な男はどういう人生を送ったか書かれていません。さて、この貧乏な男はどういう人生を送ったでしょう?」答えは素晴らしい人生です。書かれてないんだから正解も何もないと思うかも知れませんがそれは違います。金持ちで怠け者である事と貧乏で勤勉である事は全く逆の関係ですよね?この男達の関係が対比されていると気づけば金持ちの男とは逆の人生を送ったという事になるのです。

参考までに作品での簡単な例も書いておくので、是非機会があれば読んで確かめてみてください。きっと対比がよく理解できます。

(例)『半分の月がのぼる空』の「裕一と里香の関係⇔夏目とその妻」

『緋弾のアリア』の「キンジとカナ⇔アリアとホームズ」

『さくら荘のペットな彼女』の「主人公とましろの関係⇔仁先輩と美咲先輩(凡才と天才の対比にもなってます)」

 

暗喩

一番レベルが高い技法で、ここまでくるとライトノベルのレベルは超えます。対比は”これ似てるな・これ全く逆の関係だな”と気づく事が何回も読めば難しい本でも出来ますが、これは経験や知識に依存したりするので気づきにくい。しかしよく文豪などの筆がたつ人間が好んで使うので本が好きな人は是非おさえたい技法です。

内容は”あるものに二つ以上の意味を付加する事で作品に深みを出す”です。

(例)『半分の月がのぼる空』「捨てられていたネコは祐一の心の象徴」

 

タイトル

最近はラノベのタイトルがただの宣伝文句の羅列になってますが、もともとタイトルはその作品の「究極の要約」です。テーマだったりもします。暗喩が使われてることもあり、レベルはばらばら。

(例)『ゴア・スクリーミング・ショウ』では「汚い世界」の要約(このタイトルでは暗喩があり「人格形成」が真のテーマ)

 

テーマ

作者が何を描いているか”ですね。読んで何が主題なんだろと考えるしかありません。繰り返し何度も出てくる単語なんかがヒントだったりします。よく読まないと分からない場合もあります。

(例)『好き好き大好き!』のテーマは「恋愛」

『CARNIVAL』のテーマは「理不尽」

 

その他

田舎言葉を使う人間と都会言葉を使う人間を対比し、都会言葉を使う人間を美しく見せる技法なんかもあります。

南木 佳士の小説『ウサギ』なんかは高校の教科書なんかで知ってる方も多いかと。

『半分の月がのぼる空 完全版』で正ヒロイン以外田舎言葉に変更されたのも同じ理由。